いつか記憶から零れ落ちるとしても

思いやりのある優しい男の子

画面の中のリアル



2枚目のアルバム「L&」が発売された。


リード曲の「&LOVE」はポップでキュートなKPOPでよく見かけるタイプの楽曲。MVもダンスも、世界観が全部かわいい。
ただMVをワンカメで撮ったことは疑問(笑)
メイキング見てたらメンバーもスタッフさんも大変そうで、何のためにワンカメにするんだろうか(笑)
生放送ならその緊張感が見てるこちらにもリアルに伝わってきて良い効果をもたらすのかもしれないが、ワンカメのせいでMVに所々真顔(必死な形相)が映り込み残ってしまっていてつらい(笑)
メイキングで岸くんが箱を上手く開けられず何度も撮り直している。
そのことに落ち込んでいる岸くんをスタッフさんは茶化していたら(一応励ましてるつもり)その場にいたれんくんが「そんなこと言うから余計に出来なくなる」と本気のトーンでスタッフさんの発言に苦言を呈していた。
れんくんのそういう一面を見たことがなくて、こうやって守り励まし共に進もうとするんだと初めて知ってなんだかグッと来た。
良くないと思った言動に対してきっぱりと言うんだなぁ。そして優しさも感じた。好きだと思った。


アルバムについて一年前から動き出していて当初はかっこいい系で攻める予定だったらしい。
でもこの状況下を鑑みて、明るくなる・応援するコンセプトに変えたと話す。
もともとのリード曲は何だったのだろうか。
やはりBounceになるのかな。
メイキングに収録されている通り、ロスまで行って作り上げた楽曲。一番力が入っているのでリード曲にふさわしい。

その時によって“伝えたいこと”をきちんと持ち明示してくるところが好きだなと思うし、これからもキンプリにはケースバイケース、何が適しているかを見定められる子達で居てくれたらいいなと思う。
少し話からズレるうえに何様かと思われる発言になるけれど、他のユニもダンスに力を入れてきてるから今後どう立ち向かい戦っていくんだろうか…と思ってたところに、Bounceのような他とは異なる路線を選びパフォーマンスし、かつキンプリとしても新境地を開拓できてるの偉いな〜頑張ってるなと思った。
挑み続ける姿にも繋がるのだろうけれど、勝つ選択を選び続けて欲しいと願う。(というファンのエゴ。)


私が今回のアルバムで好きなのはダントツで「Focus」
紫耀さんプロデュースの楽曲。
歌詞が気持ちを前に向けてくれるところも良いのだけど、華やかな音が散りばめられているところが好きだなと思う。
遊園地のパレードっぽいと言うか。
味気ない日常や無味乾燥な世界が色付いて行くような、花が咲くようなイメージ。
紫耀さんの今必要とすること・今求められること、最良最適を嗅ぎ分ける見極められる能力はさすがだと思わされる一曲でもあった。

各々のプロデュース曲を聞くと“らしさ”が満載で、それぞれの頭の中を少し覗いてる気分になる。
カラーや好み、思考が感じられて好き。
日頃こんな風に思ってるんだ、こんな風に捉えてるんだと曲を通して知ることができて嬉しい。
れんくんはそれが少し恥ずかしかったみたいだけどね(笑)



コンサートに当選してたので、この可愛さとダンスを生で体験出来てたのかと思うとどうしても悲しくなってしまう。
配信ではどんな形になるんだろう。
もちろん配信を楽しみにしてる。



れんくんはプロデュース曲にかっこいい系を選んでいた。
その理由は他のメンバーが選択していなかったからだ。
曲を聞いた時“れんくんが好きそう”という感想を持った。流行りの音を集めたと言うか曲もファッションと言うか。それにかっこいい感じが好きだろうし。
けど実際はバランスを見てのことだった。
そういえばメンカラーを選んだ時もバランスを見て黒を選んでいたと思い出した。メンカラーについては色々波紋を呼んだけど(苦笑)
バランスを重視する派なのかもと最近よく思う。
MCも全体を見て自分の役割かなと思い担っているみたいだし。
メンカラーやプロデュース曲に関しては、それほど意見や拘りがあまりないのかもしれないが。

時々れんくんの中でアイドルに“まつわること”はどういう立ち位置なんだろうと思う。
「ライブが好き」とは頻繁に聞くけれど、それはきっと歓声を浴びることが好きなのであって、ライブを探求することはなさそう(れんくんが歌う踊るを楽しくない嫌ってるとは私も思ってない)
だからアイドルの本業である歌とダンスについてはどう考えているのか、れんくんの中でどの位置に置いているのかと。
歌うことが好きであっても歌を追求する気はなさそうだし楽曲を作ることにも興味はなさそうだし、ダンスはもともと得意ではないし自ら進んでやることではないだろうし、ライブが好きと言えども構成を考えることには興味を示していないように見える。
全て“見える”でしかないのだけれど、時々気になってしまう。
先輩達の動向を見ていたら、アイドルの基盤のようなものもしっかりしていないとダメなんだなと感じることが増えたからで、余計なお世話だけど気になってしまう。

今回をきっかけにセルフプロデュースに挑戦していけたらとも話してるので、また変わってくるのだろうか。
変わらないところ、良い意味で変わるところを知る瞬間が好きではある。
れんくんが自身のプライオリティや興味をどこに持って行くのか、見てるのが好き。
もっと長い目で見守らなければならないのかなとは思っている。



この武者修行を終えた後に控えていたのが帝劇。
要素がいっぱい詰まっていた。キングにもかいと選抜にも。
大声で一緒に踊ることを主張していた姿と、一人一人踊る時の他メンのターンの間はずっと端で踊っている姿を見て、多くを語らない人なんだよなぁと思う。
そんなれんくんの横で他メンの時間はほぼ見ることに徹してるしょうかい、という顕著なコントラスト。
かいちゃんは楽しいとまで言うのだから。
れんくんは他人見る余裕なんてなくて、常に真剣な鋭い目つきをしていて。一心不乱と言うか鋭利な刃物のよう。
当時のwebの個人連載では「ダンスダンス」とだけ書いていたと記憶している。
「えぐい」の連続だっただろうなと推し量ってしまう。
それから帝劇の稽古を思い出すと血を吐くような努力だ…と私からは稚拙な言葉しか出てこない。

こうしたダンスのことでさえ多くを語らないし見せないようにする人なのに、インタビューで英語の歌詞を上手く熟せないとへこみを見せた。
逆に言えば、かなり挫折を味わったんだと思う。
失敗したら引きずりやすい性格のイメージが昔からあるけれど、いつもインタビューでは軽口を叩いてそんな素振りを見せないから、相当だったのだと。
英語はまず単語の発音を出来るようになってからじゃないと難しいからな…。

&LOVEのダンスにはBounce程の圧倒される動きはないが、365日踊っている・元々素質がある人じゃないと割と難しいと思う。
れんくんの場合、練習を重ね場数を熟せば追い付くはず。



紫耀さんがアメリカでのダンスレッスンの指導者の提案をメンバーがすぐ賛同してくれたのは幸せな話だと言った後に「メンバー同士で目指す路線が分かれてきたらどうしようという怖さもあります」と話していて先を考えすぎている気もしつつ可能性が無いとは言えなくて、この人はどこまで先を捉えてるのか、捉えて行こうとするのか……
どういう方向に進んで行くのか、個人としてもグループとしてもまだ未知だと実感する。