いつか記憶から零れ落ちるとしても

思いやりのある優しい男の子

世界中探しても君は君しかいないよ


2023.4.3

最近時折昔のれんくんを思い出す。最近と言うか発表以来。一旦一区切りになるようなものだから、ここまで来たれんくんの歩みに思いを馳せるようになった。
照れ屋で恥ずかしがり屋で天然で可愛くてかっこよくてクソガキで。今のキャラクターからは想像できない姿ばかり(笑)
東京に活動拠点を移し始めた頃、東ジュの中にいるれんくんを見てスキルの差を感じこのまま埋もれるかもしれないと不安になった。だからこそスタートが個人の特性や在り方を大事にしてくれるあたたかな関西でよかったなと強く思ったりもした。
それから東京で活動して行く中で、れんくんは良くも悪くもどんどん変わって行き、言動の酷い時期は不安定さと危うさに悲しさを通り越して怒りを感じた日々もあったね(苦笑)
様々な誘惑があり影響も受けるだろうし、環境の変化が目まぐるしく仕方のなかったことなのかもしれない。
だから、いつ終わりを迎えても不思議ではないと思っていたので、アイドルとして生きると覚悟を決めたと知った時は驚いた。
そして、決めた分(なのかはわからないけれど)デビュー以降はひたむきに走り続けている(ように見える)
多感なジュニア時代を経ても変わらないところの一つは弛まぬ努力だと思う。
足りないところを補完する作業であり自分自身に勝つためで特別なことではないとれんくんは話すけれど、努力に裏打ちされた表の姿は最高のものばかりで、それを何ともないことかのように12年間続けてきたのは凄い。
最近で言うと、声のお仕事も一つ一つの努力の積み重ねによって巡り合った作品だと思う。
そしてまた新たな努力する機会にもなったと思う。声の張り上げや滑舌、俳優(演技)のお仕事とはまた違っていて苦労したという。
『声が新たな武器にまでなりました。いくら武器があっても闘う場所がなければ意味がない。場所を与えてもらえて初めて発揮することができる。期待を背負いながらあ求められるものに応えようと努力するうち、それが自信になって、自分とグループの土台になっていく。』
目の前に与えられたものに対し真剣に向き合いひたむきに努力を続けた結果チャンスをもらえると考えているような発言で、習得した技(スキル)を披露する場がなければ意味がなく発揮させる場を与えてもらえてるという感覚でもあるのだと思う。
それらを簡潔に纏めると「流れに身を任せる」になるのかもしれない。
目標を決めないもそうだけれど、微妙な表現と言うか言葉が足りないのもあって「流れに身を任せる」という言葉だけが先行し一人歩きをしている気がする。
目標を定めないのも定めたら自身の幅が狭まる・頑張り続けたら何かに(次に)繋がる・機会(場)がもらえるという意味だったと後々わかったことだった。
自分に懸けて与えてもらえるということを大事にしているのかもね。自分の職業はそういう仕事だと思っているのかも。
一つ一つの仕事を通して自分が他者からジャッジされている(見られている)可能性も考えていそうだななんて思う。
れんくんも「誰かに見てもらえているかも」というように「かも」を付けていたので常に誰かに見られている(見てもらえている)とは限らないだろうし誰も見てない可能性だってあるだろうけれど、仕事をしてる姿を良いと思ってもらえること・評価されること・期待されることを厭わずポジティブに捉えエネルギーに変えてる感じがして凄く良いなと思った。
そう捉えられるのは精神が健やかである証拠だろう。

そういえば、昔は力んで空回っていたことも多々あった。
ここ数年で力を抜いた方が良い塩梅で出来ると気付いたそうだけれど、以前は空回っていたと本人も認めている。
昔に玉森くんみたいにありのままで居られるような人になりたかったと話していて、その時過去形であることに胸が痛んだのだけれど、最近のインタビューで玉森くんのような在り方を目指していて同じように出来てきていると話していてなんだかほっとした。
その在り方をれんくんの場合は『省エネ』と叩かれるし、本人も省エネと言うけれど(苦笑)
確かに、見ていて時々ちゃんとして!!!と思うことが無きにしも非ず(苦笑)
でも、力の抜き方を覚えたことで気負いすぎず何事にも前向きに取り組めているのであれば、アイドル永瀬廉としては間違ってないのかもしれない。

そんなことを言いながらも『自分に期待してくれてる誰かの期待に応えたいという思いで自分を奮い立たせてるところがある』とも話す。
この心意気は求められる職業であるアイドルとして大正解。
とは言え、こういった思考や期待自体が重荷になることもあって。こう言えるのはとても強い。
期待は重みがあるうえに勝手に寄せられるものがほとんどなのにそのために頑張ろうと思えるなんてかっこいい。素敵。大好きだ。


『ザ王子様なキャラクターではないので王道のアイドルとは少し違うかもしれません。どうしても素が出てしまいます。』『ずっと好きでいてもらえたら嬉しいですが、僕の素が出た言動で嫌いになってしまったら仕方ないと思っています。だからこそ、今僕のことを好きでいてくれる人を大切にしたい。』
3年前の庭ラジで『いつ嫌いになられてもしょうがないと思うし、だから皆さんが自分が応援したいと思ってる時は永瀬廉という人物を出来るだけ愛情を注いで頂いたらなと思います。』と似たようなことを話していたのを思い出し、そして一昨年〜去年にかけて雑誌で話していた内容とも重なると感じる。
れんくん本人が「ずっと変わりません」と言っているように変わってない印象を受けながら昔以上にファンへ手向ける姿勢(言葉)は柔らかく優しくなっているなぁと思う。
自分と線引きをしてもファンに向ける想い(言葉)や関係性をファンと強く結んで保とうとしてくれるように(見える)なったな。

それでも、俳優にシフトするのだとしたら年に一回も見れなくなるんだろうなぁと勝手に考え込んで勝手に淋しくなってしまう。
一方で、混沌としたヲタクの諸々を見かけてはますますヲタク嫌いになるだろうなとかこんなヲタクが多いのなら接する機会は減った方が良いだろう 本人も楽だろうとも思う。
そんな中でツアーを行うことに意欲的な姿勢を見ると思わず期待してしまう。
しかし、その期待も本人の負担になるのかもとも思うし、こちらの気持ちを汲み取っての発言の可能性だって大いにあって優しさを感じつつどこか空虚な日々が私の中で実は続いている。

彷徨う時はれんくんのインタビューを読み進めるのが一番。
ターニングポイントがANOTHERと弱ペダなのは変わらないし、コンサート(ライブ)が一番好きなのも変わらないし、繕わないのをモットーにしてるのも変わらないし、ずっと一貫している。
我儘だけど変わって欲しくないと願っていたれんくんの根底に流れているものは変わっていないと再確認できた。


永瀬廉さん、入所12周年おめでとうございます。
アイドルを続けると選択してくれてありがとう。
13年目楽しいことで溢れていますように。