いつか記憶から零れ落ちるとしても

思いやりのある優しい男の子

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「まいジャニ6人で仲良かった」「もしもデビューできるならこの人たちとデビューしたい」「紫耀海人3人で活動してた当時イライラしてたかも」「まいジャニを引きずってた時期があった」等、懐かしさとほろ苦さを思い出す…言葉にしなくてもわかってたと言うかこちらまで伝わってきてたよなんて思ったりした。


入所した頃はJr.の活動が嫌で塾があるからと早く帰っていたというような話をしていたことを思い出した。
入所して一年くらい経って、なにわ皇子を組んだあたりから客席のどこを見ても必ず1、2個の団扇が視界に見えるようになったと言う。
私が応援し始めた頃は人気も出てきていて視界に団扇が何個かある日が多かったと思うんだけど、それでも圧倒的に先輩達の団扇が多くて、だからこそ「あなたのファンはいます!」という強い気持ちで私は名前団扇を振ってたから、れんくんにとって続けようと思った理由の一つに団扇が視界に入るようになったことがあるのなら、振っていてよかったなと思う。私のスタンスで間違ってなかったんだな〜って。あの夥しい数の先輩達の団扇の中から必ず見つけ出してくれてとても嬉しかったと同時に凄い!と思ったのを覚えている。“ファンはいます”って精神で名前団扇を持つことはれんくんにとってもよかったんだ!とわかって安堵した。
今回は省かれていたけれど、舞台ANOTHER期間中にファンが増えてる実感があり「こんな自分でもちゃんと好きになってもらえるんだってことが自信に繋がっていった気がします」と他の雑誌で話していた。当時のれんくんは振る舞いがクソガキそのもので、こちらから見てたら本当にただの中学生男子って感じだったのだけど(そこが大好きだったし、そんな子が目の前にアイドルとして現れきちんと全うする姿と過度に繕っていないありのままの姿でステージではしゃぐ姿の共存がすごく好きだった)が『こんな自分でも好きになってもらえる』と感じていたことに胸がぎゅっと締め付けられた。
当時のれんくんは大好きしかなかったよ。今でも大好き。あの儚さと煌めきはこれからも忘れないし今後出会うことはないのだろうなと思っている。とってもとっても大切で宝物。
本人も事あるごとにターニングポイントはANOTHERだと話してくれて、同じように大切に思ってるんだと嬉しくなるけれど、同時にいつまでターニングポイントにANOTHERを挙げてくれるのかなって気になってしまう(気持ち悪い)だから、言ってくれる間は時々振り返りたいし大切にしたい。
まいジャニについて触れていて、きちんと「6人」としているところがれんくんっぽいなあと思った。濁しても問題ない部分なのに名前は出せなくとも正確な人数で当時のメンバーを表してくる。
「めっちゃ仲良かった」「もしもデビューできるならこの人たちとデビューしたいって思うくらい」という言葉を読んで胸がぎゅうとなる。当時「デビューしたい」と言っていたのは本気だったんだなあって。
その時もその言葉を口にすることの危うさや意味をわかっているのか、それともわからずに口にしているのか、とにかく色んな意味で怖くて心配していたけれど、今になってやっぱり本気で思っていたんだなと知る。
最後の最後まで一人「まいジャニコンをしたい」と言い続けていただけある。思い出すと胸が苦しくなる…本当に本当に子供だったね…。
初めてのクリエとかドリボとか最後の松竹座(一応最初で最後の単独座長)とかはごっそり抜けていて不思議だった。全部初めてのことで、特に2014年は大事な一年だったと思うのに。関西と東京の往復も激しくて目まぐるしかった。当時の3人の居場所のなさと言うか推されているがゆえに宙ぶらりんで3人で肩寄せ合ってぎゅっと固まってるしかなかった雰囲気。その中を必死に生き抜いたはずなのにね。まぁ普段からその頃については話すことが少ないので、そこはれんくん自身も重要視してないのかもしれない。(もしくは話したくないのかもしれない)
紫耀と海人3人で活動していた時期はイライラしてたことが多かったと話しているけれど、見ていたら嫌と言う程伝わってきていて、見てるこちらもつらかったなあなんて思い出す(苦笑)
年齢としても多感な時期だったんだろうけど、れんくんはありとあらゆる意味で不安定で荒れていて、このまま道を外し堕ちていったらどうしようと不安に思っていた。それでも本人の言葉にあるように「2〜3時間前に行って練習」してたりパフォーマンスを成功させるための努力は怠らない姿勢だった(から今もれんくんのファンを続けているところがある)。
そして、大学に行く気がなかったのはとても意外。それまでの発言を見聞きしていると大学進学は当たり前のことのように捉えていると思っていた。高校進学の話も将来の夢は安定(思考)という発言や大学に行ってない=フリーターという発想など、一般的に普通の家庭において想像するような生き方を当たり前としていたように見えてたから意外だった。
でも高2〜高3のれんくんはかなり不安定だったし、東京に行って取り巻く環境が変わって余計に色々思うことがあったのかもしれない。
廉ママと何度も喧嘩しつつも、廉ママの「行け」という一言や廉ママの「選択肢を狭めちゃいけない」というアドバイスで決めてるところはれんくんっぽいなと思う(笑)
今のれんくんを見てたら大学行って正解だと思うし、何より本人が大学進学してよかったと思っているのが一番。
メンバーについてのメッセージは割と他の雑誌でもよく見ることを語っていたけれど、神宮寺くんについて「俺たち似てるんだと思う」と話しながらも「本当のところはわかんないから、俺が感じてるだけかも」と自分の思い込みかもしれないと付け足すところが好きだと思った。ちなみに似てると思っていると初めて教えてくれて知ることができたのはよかった。
紫耀さんについて「俺たちを昔から応援してくれている人は知ってると思うけど、関西Jr.時代はすごい二人でくっついていて」という前置きがあって思わず笑ってしまう。毎回彼との関係性を語る時には一からこの説明が入るのでつい。本人から「すごいくっついていた」と言われると、目の前で行われていたことなので事実であると知ってはいるが何とも言えないし、この説明をさせられるれんくんがちょっと可哀想に思う(笑)上京した頃はなかなか2人で話せるタイミングがないとぼやいていたことを思い出すし、それからしばらくして距離ができて行ったことも覚えている。距離ができたことを本人も自覚しているようだけれど。でも青春ダンスの時に紫耀さんのドクターストップに涙を浮かべていたれんくんは忘れられない。それにしても、関係性が冷え切っていた時は見てるだけで怖くてしんどくて嫌でたまらなかった。そのヒヤヒヤ感が今は薄まったことはファンとして少し安らげる。
「たまに俺がボケるとつっこんでくれるのが必ず紫耀」と話していて、気付いてたんだなって。まぁ突っ込まれてる本人が気付かないわけないのだけど。そういう時の波長は今もぴったりなんだよね。
「長期的な目標を立てるより目の前のことに一生懸命向き合おうって考え方」というのはれんくんのスタンスに通ずるのかなと思ったりする。演技もどうなりたいかではなく目の前に与えられた役を一生懸命演じるし、アイドルとしては世界よりドームに立つことを目指している。*1
演技の難しさや楽しさを知って上手くなりたいと思ったから「今のうちに演技に関して怒られたい」と怒られるのが嫌だけれど上達するには必要だからとするところがすごく好きなれんくん。ダンスも割と似たような姿勢で望んでいるなと思う。得意ではないけれど頑張って何度も練習してある程度出来るようになり、やがて最後には楽しいと言っているイメージがある。
「一人の仕事はより気合いが入る」「(メンバーと一緒だと)知らず知らずのうちに甘えちゃう部分があって」と自分のウィークポイントを把握してるのは客観視するれんくんっぽいし、メンバーには甘えてしまうれんくんがちょっと可愛い。グループを結成した当初〜デビュー当初まで甘えると言うか委ねることが少なかったように見受けられたから本人が自覚するほどにメンバーに頼っているという事実がちょっぴり嬉しくなる。
自分が出た作品は全てチェックして撮影の時に100%だと思っていたら放送を見たら100%じゃなかったり悔しいことばかりだと素直に話す。インタビュアーの方に「それは過去の自分を追い越してるってことじゃない?」と聞かれても「そうだとしても悔しい」と話すところが負けず嫌いと言うか貪欲であり真面目でもあるという印象を受ける。メンバーや共演者から“真面目”と言われる人だからきっと本当にそうなのだろう。一万字では「悔しい」だけだったけれど、映画のインタビューではそこに気付けたのは成長してるのかなと思うと話している。気付けたのは確かな成長であることに間違いないので、れんくん自身も成長している=経験値を積み技術が上がっていることを実感でき気付けているのだと嬉しい。
このことを話しながら「小さい頃引っ越しを何度も経験して、あえて未来に期待しないようになった〜自分の力ではどうにもならないことって多いし〜(略)」と話していて、これが執着しない・割り切る性格を形成した一つのものなのかと少し納得した。けど、多少は様々なことを引きずってるように見えるけどね(笑)
「僕が好きなのは人の気持ちや心を動かせること」と話していて、かっこよすぎるし、それを実現できるのは今の職業だと思うので、大正解じゃん!!!って他人事ながら興奮した。
グループとして1位になれたらいいとは思いつつも「俺個人としてファンの方と今を楽しもうって気持ちの方が強い」と話していて、年末年始に出た雑誌で語っていること(理由)全てがここに詰まっていると感じた。
恋人にしたいJr.で2位だったこと、物足りないと感じるファンがいるともわかっていて偉いし優しいと感じる。それでも自分は「胸を張って2位」と言う。
「俺が俺らしくいられること、今を楽しみたいって気兼ねなく言えるのは、この立ち位置だからこそ言えること」と自分の立ち位置をよく理解していて、明快な解釈に惚れてしまう。客観的に見ることができていて偉い賢い。その反面その鋭さにゾクっとした。「センターに立つ立場だったら2位で満足は絶対に言えない」「そういう意味でもセンターに立っている紫耀には感謝」と話していて、近頃の雑誌で紫耀さんのセンターを引き受けている有り難みを話していたり、以前のれんくん(特に若い頃)ならこんな言葉出て来なかっただろうなと思う。以前のままなら嫉妬等の感情が複雑に絡まって逃げを選んでいたと思う。
「今だから話せることだけど」と「まいジャニのメンバーを引きずっていた時期がある」と話す…。当時そう思ってるんだろうな…とだいたい察していたことだったので、やっぱりね…という感想を抱く。たぶんこれはずっと見てきた人なら同じ感想を持つはず。れんくんはほんと素直と言うかわかりやすい人…。もちろん秘めた想いや隠している面が多々あるのは重々承知しているけれど、それでもずっと見守ってたら言葉にしなくても伝わってくるものがある。そんな揺れ動くれんくんを見ていてヤキモキしたことも心配になったこともあった。基本執着しない性格を考えるとまいジャニのことを引きずっていたのは本当に心から好きだったんだなと改めて思わされる。あの齢の子にとっては残酷な話だね。
正直TVや雑誌で焼け野原と発信されることが私は凄く嫌だった。ただの1ヲタクの発言を取り上げ大きくされるのが嫌だった。れんしょは悪くないと言うかれんしょのせいでは絶対ないのに一方的に言われアピールに使われていたことにずっと納得できなかったけど、今回で許せない寄りになってしまったかもしれない。十字架を課され背負わされ呪詛とも言える言葉を浴びながら心に留めながら生きて行く可能性もあったのかと思うとゾッとする…
関西が色々言われたり叩かれてるってわざわざ伝えなくてもいいじゃんってれんくん側の私は思ってしまう。まさか本人に伝えてるとは思ってなくて衝撃だった。そんなことを伝えられたら、原因は自分たちなのではないかと思ってしまうじゃん…言われた側は何も言えない立場なのは明白だから大切な関係性ならば伝えないで欲しかった。何も言えない立場・間に受けるタイプだとわかったうえで伝えてるんだろうけど。そんな現状を聞いていたら、デビュー発表日の顔が死んでしまうのも理解できてしまう…自分がデビュー決まって負い目を感じてるんだろうなと思ってた。死顔を晒す、その時点で半ば呪いになってる。デビューしてくれてよかったって心から思うだろうよ。デビュー叶わねば、その言葉はまさしく呪詛となる。それで自分のデビューが決まって辞めてしまったらって不安に駆られてたのも理解できるよ。まぁそれを本人に言ったら笑われたらしいが。その時に残っていた誰かが辞めていたら、一生れんくんの心に深く沈み一人墓場まで持って行ってたんだろうと思うと怖くなった。
真面目で同志に思いやりを持ってる子だ(と思う)から真に受け傷付く。
今回きっとれんくんは他意もなくその時に思っていたこと・感じていたこと・その時にあった出来事を率直に話しただけなんだろうし、やっと肩の荷が降りたんだろう。実際どんな風に言われたかはわからないし、当事者でもないくせに色々言う思うはお門違いなんだろうけど、どうしてもれんくんのファンとしてはこの話はとてもショックを受けた。ごめんね。

終盤、「これからも僕は僕のスタイルでファンを大切にしたい」と言い切り「僕のどんな行動も根底にはファンへの愛があることが伝わるといいな」と言うれんくんはとても優しい。いつもファンのことを想った言葉をくれる。ファンの気持ちを考えて・汲んで自分の抱負よりも先にファンが望んでいるであろうことを言葉にする。ファンサだって頑張るし(笑)何かあるとファンの皆さんへとメッセージを送って気遣うし、ちゃんとファンにはファン向けの愛情と言うかあたたかな優しさをくれる。
内心どう思ってるかはわかり得ないけれど、こちらへ見せるべき言動をわかっていることは確かで、アイドルだと思う瞬間。「飽きるまでちゃんと応援してほしい」といつもよりちょっぴり欲を見せてるのもなんかよかった(ざっくり 笑)
「向上心を忘れちゃいけないし、そのための努力を怠るつもりもない」と話していて、今まで体現してきたれんくんを知っている(見てきている)ので説得力がある、それにその点には関しては信じることができる。
「僕たちを好きでいてくれる人たちが必ずいる。これ以上何を望むんだろうって思うんですよね」との最後の締めくくりがお誕生日にも書くほど心に刺さった。ファンへ手向けられた最上級の言葉だなって。これ以上の言葉はないんじゃないかなって。読んだ時すごく嬉しかった。ありがとう。


映画の舞台挨拶で撮影〜公開されるまでの道程や過程が大事と話し、受験への応援メッセージにも結果がどうであれそれまでの頑張りが大事とする、プロセスを重要視している人。共に歩んできた同志を大切にし共に歩む人を大切にし出会った一つ一つをこぼさないように全てを抱えようとする人。客観視しつつも話しながら頭の中を整理する人。何事も真摯に向き合う人。

惹かれたれんくん 好きが増したれんくん 好きになれなかったれんくん 愛おしくてたまらないれんくん 大好きなれんくんがいた。

ちょっとした答え合わせのようで、勝手に感じ取っていたことを改めてそうだったなと思わされ、また 見てきたことばかりだとも思う。
それはれんくんが提示してくれていた姿と話してくれていたことがファンに見せていい部分としてブレず変わらず一貫し今日まで至っていて、そして見せていいとしている部分はこれまで全て教えてくれていたのだなと思った。
愛と優しさだね。

れんくんがいつか事務所に入る選択をしてよかったと思う日が来たらいいな。
今日もアイドルで在ってくれてありがとう。



*1:ドームツアー決定前