いつか記憶から零れ落ちるとしても

思いやりのある優しい男の子

照れちゃうね



庭ラジに入所日を祝うメールが届いていた。
それを音読するれんくん。
読み進めていくにつれ駆け足になる。
割と長文のお便りだから最後まで読むのが面倒になったのかもしれない。
こういうメールは苦手なのかなと思った。
のに「おぉ嬉しい」と、独白するかのように小さいが、温度を持った返事が帰ってきた。

吐息が混じった、恥ずかしいのか戸惑いなのか何なのか少し抑え気味の「嬉しい」だった。なんだかくすぐったい。
「嬉しい」の言い方が素直で、でも小さく早口で、聞いてるこちら側もドキドキしてくる。照れ臭くなってくる。こんなれんくんの反応の仕方は珍しくて新鮮だった。
そして二言目(の感想)が「照れちゃうね」なんて、愛しくて可愛くてたまらない。
このお祝いメールと似た内容のお便りを入所してからたくさん貰っているだろうに今更「照れちゃう」という言葉が出て来るれんくんにいじらしさまで感じてしまいそうになる。
自分へのラブレターを公開音読してるようなものだから照れてしまったのだろうか。
何にしろ、数々の表現や感想や言葉がある中で、ここで「照れちゃう」という言葉を選び出すれんくんが可愛かった。

記念日に彼女から送られてきたのかと付き合ってたかと思ったと話すところは、またいつもの適当っぽいノリ(で はぐらかした)と言うかファンが喜ぶであろう言葉を選んでるようにも取れるのだけど、その後にちゃんと気持ちを話してくれた。
話すとは思ってなかったからびっくりしたけれど、とても嬉しかった。
入所日について触れることはあっても、きちんとした言葉で語られることって今まであまりなかった気がする。
だから話してくれて嬉しかった。


これからもなんか、俺から言えんのはほんと「よろしく」としか言いようがないよね。
だから、いつまぁそういう意味ではもう嫌いになられてもしょうがないと思うし、
だから皆さんが自分が応援したいと思ってる時は永瀬廉という人物を出来るだけ愛情を注いで頂いたらなと思います。これからもよろしくね。


「俺から言えるのはほんと“よろしく”」とデビューの時にも口にしていたラフな言葉を放ちながら「いつ嫌いになられてもしょうがない」「自分が応援したいと思ってる時は永瀬廉という人物を出来るだけ愛情を注いで頂いたら」と続ける。

愛くるしい。
それに不器用だと思った。
不器用というか上手く立ち回ろうとしないと言うか…
こちら(ファン)に対しても真っ直ぐだと思った。


理由や原因が何であれ自分から離れる時が(必ず)訪れることを見越しているし、応援したいと思う時・応援できる時・愛情を注ぎたいと思う時間・注げる時間が永遠ではないとわかっているのだろう。
相変わらず自分のファンに無理強いをせず背負わせない人だなぁと思う。
だからこそ愛おしいとも思う。

それと、れんくん的にファンはれんくんが愛してると告げる対象ではない(彼女にしか言わない)としているから、そういった点でもファンを縛り付けるようなことは言わないのではと思う。
自分が現実世界ではファンに対して責任を取れない、要はアイドル永瀬廉としての言葉は述べられるし行動も示せるし夢を見させられるけれど、現実となると違っていて、だから出来ない叶えられない保証できない約束はしないのだろうなと、イーブンではない無責任な言葉も紡がないのだろうなと。
まぁこれは本当に私個人の考えと言うか憶測であり、妄言でしかないのだけれど。

でも、れんくんはファンとアイドルという関係性を大切にしていると思うし、ファンとアイドルは交わることのない存在同士という線引きも大切にしてると思うし、アイドルの自分もオフの自分もファンのことも一つ一つ大事にしてると思う。
そして、ファンの前では真摯であろうとしてるとも思う。


アイドルとして、もっと主張して欲しいという声も見かける。
人気になりたい・一位になりたい・有名になりたいと貪欲な発言が聞きたいと欲する人もいる。
しかし、この在り方がれんくんなんだろうなぁと思う。
たぶんそういった主張をし始めたられんくんが“れんくん”ではなくなってしまう。
雑誌で「名前を知って欲しい」と話していたので、一言一句同じではないけれど、人気・有名になりたいというのはアピールしているよと思う。そこは知っておいて欲しい(こんな書き方をすると何様だと思われるだろうけど)
今までずっと過度に飾らず繕わず出来るだけ真っ直ぐ真摯に向き合おうとしてくれてるれんくんの声を私はなるべく逃さず拾いたい。



何度もここに書いているけれど、私はれんくんに出会えてよかったと思ってる。
中学生の頃からジャニーズという厳しい世界で揉まれながらアイドルを続けることを幾度も選択してくれてありがとう。
今日もアイドルで在ってくれてありがとう。
そう思っている。



と、長々と書いたものの、きっとれんくんはここまでのことは思ってないし考えてないだろう(笑)
こんなに反応されるとも思ってないはず(笑)
Twitterでもれんくんの言葉に対して呼応するファンの言葉や想いが溢れていた。

ある種のファンの買い被りであり、ある種のファンの期待であり、それはファンのエゴだと思うから、色々書いて呟いてれんくんに申し訳ないと思いつつ、こうやって想われることも一応アイドルの仕事の一つでもあるという……
なので、私も言えるのは

『れんくん、これからもよろしくね』

ということ。