いつか記憶から零れ落ちるとしても

思いやりのある優しい男の子

上澄みを掬う



れんくんの隣にいることが多くなったから、隣になる以前にも一緒に活動することが多かったから、それなりに見てきたはずなのに、未だに「掴めない人」という印象のままだ。
そこに魅力がある・惹かれるのかもしれないし、反対にそれが人を突き放してしまう・そこに敬遠してしまうのかもしれない。

全く情がないとは思わないけれど、わたしの中でずっと個でありビジネス目線で全てを捉えてる印象が強い人。
だからこういうインタビューが出てもショックと言うか過去にして欲しくないとかあっさりしててつらいとか思わなかった。*1
ただこれは担当じゃない、からという理由が一番大きいのだろう。
デビューしたら変わる可能性はあるだろうけれど、彼に対してジュニアの間はグループに愛着を持つ期待をするのは難しいように思う。
でも、その考え方が悪いとは思わないし、芸能人に向いてるなぁこの仕事に向いてるなぁと思う。*2
逆に言えば、それくらいの心持ちでなければやって行けないものだ。

そんな風にビジネス意識の高い人だと勝手に思っていたのに、数年前の雑誌で、日生のアナザー公演中自分の出番以外は楽屋で寝ていたという発言を読んで、その当時違和感を覚えた。
自分がステージに出ていなくても他のメンバーが演じている、舞台を作り上げる仲間が頑張っている最中に寝るだなんて普通に考えて取るべき態度ではないはずだ。
実はそのことがずっと引っ掛かっていて、今回の日経エンタで「18歳になって最近”お仕事”っていう感覚がきっちりと出てきた」と話していて、今更少しだけ納得できた。
それでも、やっぱり彼のことはまだまだわからない。*3

雑誌で話していることがころころ変わると有名だが、信念みたいなものは一貫していて変わっていないと思う。
ふざけた文章の中に本音に近いものが散りばめられていると感じることも多い。
しかし、この夏〜秋にかけてのインタビューは おふざけなし に話していて、とても印象的だった。

そんな中、切り離す 割り切る 切り捨てる といった言葉を向けられるのはいつも決まってるなぁと思ったりする。
それは 日頃の発言や態度がそう思わせるから、先陣を切って話すから、理由は様々なんだろうけれど、ある意味マイナスの引き受け役を買って出てるとも言えるのかもしれない。
今回大人で賢いと改めて思ったけれど*4、それに加えて このような発言をすればアンチ(否定的な意見や気持ち等)が増えたり嫌われる可能性があるとわかってるうえで、だろうから凄いなと思う。
凄いし、さすがだ。*5
仕事として一生向き合って行く姿勢で常に先へ先へと挑んでるからなのだろうか。
背景や核心部分のような本当の心の内を知ることは出来ないから葛藤等あるのかもしれないけれど、芸能人に向いてるなぁと思う。
読み終えた後でもそこは変わらなかった。


W誌でれんくんが
「今ではあんな人やけど、最初ね、いたって普通の人やったんです(略)ほんまは違うキャラで行きたかったんちゃうかな。何をやってもキャーって言われる人になってた可能性ゼロではないなと」
と話していて彼に対する見方が今年の春ぐらいに変わったと思っていたら更に変わったと思わされる内容だった。
歌やダンスで魅せる正統派を支持してるところがあるから、あながちれんくんの考える彼の像(ワールド)は間違ってないのかもしれない。
だとしたら、そのことを知っておいてあげられる(わかってる・わかってあげられる)存在になれたということなのかな。
いつもいつもれんくんのことはお見通しって感じだったから、それに呼応できる存在になれているのなら、なんだか少し安心する。
お互いに(互いの)良き理解者であったらいいな。

P誌で遊び半分のクイズ形式の対談の流れでれんくんが「今の僕の気持ちは?」と質問した際に「ライバルであり、本気で好きっていう」という回答がある。
今の気持ちではないけれど、一緒に過ごしてきて抱いてる(抱いていた)れんくんの感情のような気がして、それをこのタイミングでこの遊びの流れで本人に向かって言うって意地悪〜なんて思った。
そこまで見透かされていたのかなぁなんて。想像だけど。

最近ファンの間で2人が一緒に活動すること、が唯一の救い・希望みたいに再びなってきている気がする。
どうなるかわからないと頭の片隅で思いながらも譲れない想いになってきている気がする。

発言や対談の捉え方・考え方は人それぞれで何がファンそれぞれにとっての「優しさ」なのかわからないが、「離れた方がいい」と冗談でも本気でも言わないでくれたら嬉しい。
大好きだったれんしょお(しょうれん)の形ではなくなってしまったから私の中で2人がセットであることが重要なのかどうなのかわからなくなってきていると思いつつも、これが私にとっての優しさかもしれない。




*1:「引きずったりはしてないです、僕はもう」の「もう」の部分から彼にも葛藤があったのだという意見ももちろん見かける

*2:彼はそんな人じゃない、優しさも情も持ち合わせてるという意見があるのも知っている

*3:わかろうとしても無理なことだとは知っている

*4:言葉遣いや表現も含めて

*5:「さすが」という言葉を使うと決め付けてるかのように本人の真の姿が想像通りかのように聞こえてしまう気がするので適当な言葉ではないかもしれないが、この表現しか見つからなかった。