いつか記憶から零れ落ちるとしても

思いやりのある優しい男の子

ハタチから一歩前へ


永瀬廉くん、21歳のお誕生日おめでとうございます。


ハタチのれんくんは常に走っていたように思う。
うち執の宣伝で東から西へと奔走し、ほぼ初めての連ドラ出演で後輩とも共演。更に並行してツアー準備。そうこうしてるうちにツアーが始まり、今度は初主演ドラマが決まって撮影は同時進行だった。
身体は正直なので、どんどん痩せて行く。心配になるほど。
それでも本人はチャラいと言われるくらいに軽く、飄々としている。
疲れた姿はもちろん、決して必死に捥がく姿や努力を見せないし、弱音も吐かない。
でも、それは昔から。
ただ昔は“負けず嫌い”によるものだったように思う。
それが今は「アイドルとしての在り方」が大きいと感じる。もちろん負けず嫌いというのもあるのだろうけれど。
れんくんが意識して「アイドル永瀬廉」としての姿を考えた結果の側面が強いとなんとなく感じている。

以前にも書いたが、ハタチの年に出演作品が多く、その都度本人による本人に関しての言葉を見聞きする機会が多かった。それによって、こちらかられんくんのアイドル観が見えてくるようになった。
見えてきたことで、私の視点にも影響を与えているかもしれない。
けれど、れんくんの言葉を読むと、れんくん自身がアイドルとしてどう在りたいか在ろうか考え動く部分が強く・大きくなった気がする。
あまり自分自身のことについて深く言及しないれんくんがわざわざ「ラフでありたい」「飾らないでいたい」と言葉にした。このことからもそう感じる。

ラフでありたいとするれんくんがファンに見せたいと思っている姿をこれからも見せることが出来たらいいなと思う。
ファンの裾野が広がる分、抱かれるイメージは増えるし、逆にこうであらねばならないという制限も出て来る。
ドラマやタイアップ、スポンサーなど、あとはメンバーそれぞれのカラー(役割)によっても決まり事みたいなものだって生じる。
そうなると、れんくんがこう在りたいと思ってもこう見せたいと思っても、いつかれんくんが希望する在り方を見せることが出来なくなるかもしれない。そういった意味での自由はなくなるかもしれない。
だから、これからもれんくんがファンに見せたいと思っている姿を見せることが出来ますようにと願う。
普段自身の深いところについて口にしないれんくんが言ったことだから余計に。

そして、こちらに見せる面だけでも真っ直ぐすぎて心配になる時があるけれど、れんくんが見せたいと思った姿で多くの人を魅せ惹きつけることが出来たらいいなと思う。


帝国劇場でのれんくんの一番の見せ場で
「目に見えるものが現実とは限らない…みんな友達と一緒に過ごす時間が楽しいのかもしれない…でも俺は本当に大切なことは何か一人でずっと考えてきた」
という言葉を聞いて、れんくんの生き方を彷彿させると思ってしまった。
たかだか一つの台詞(独白)にしか過ぎないのになぜか今までのれんくんに重なるところがあるように思えてドキッとした。
でも「(メンバーとの距離について)遠くに行くのはやだ」と話していたし、考え方の変化と言うか、同志を今までも大事にしてきたけれど、デビューして共に歩んで行くメンバーとなったことでより一層大事にしたいと思っているだろう。
この一年で所属するグループKing & Princeに向ける気持ちや在り方が変わってきたように思う。
別に前が後ろ向きだったとかマイナスだったとか、そんなことはない。
ただ見てると時折グループの輪から遠くに居ることもあったように思うから、本人の意識が内側にも向く瞬間が必ずあるようになったのだとは思う。
実はれんくんよりも年上が多いグループ。実は末っ子と称されるかいちゃんと誕生日は3ヶ月しか変わらず、ほぼ最年少であるれんくん。
グループの中でどんな風に育まれ育って行くのか楽しみでもある。


れんくんが選び信じた道がこの先も続いていますように。
21歳初の大仕事が映画「弱ペダ」になるのだろう。
実りある一年になりますように。
ハタチの永瀬廉を超えるほどの輝かしい一年を!






れんくんにとって大切なこととは何なんだろうか。
それが今年欠片でも良いので知ることが出来たら、などと21歳のれんくんに想う。