いつか記憶から零れ落ちるとしても

思いやりのある優しい男の子

ずっと着いてきて下さい


「ずっと着いて来て下さい」という言葉の重みを感じている…


大阪城ホールで行われた山下智久のコンサートに2日間とも行ってきました。
ホールが終了し、アリーナになって一発目。
本人は少し緊張しているようでした。*1

アリーナになったけれど構成はほとんど変わらず、まず初めに幼い頃から現在までの写真が大きいモニターに次々と映し出される。
まるで走馬灯のように流れくる写真を見ながら、悲しいことも嬉しいこともつらいことも楽しいことも経験したなぁ…といつの間にか振り返ってた。

山下がデビューして、ソロになって、そして今に至るまで全てのコンサートに欠かさず入ってきた。
出会った頃と外見は変わり、こんな見た目になると想像してたっけ?だなんてどうでもいいようなことも考えた(笑)

でも、何より『山下がそこに居る』
それだけで幸せで幸せでたまらなかった。
ステージの上に立つ姿を見てアイドルとして存在していることに嬉しくなった。*2
とても不思議な感覚。
もともと山下に関してはファンサが欲しいと思ったことがなかったし*3そこに居てくれるだけで十分で触れることなんて許されないと思って応援してきた。
私の中でそんな対象であることは事実だけれど、今まで以上に「目の前に居ること」を嬉しく感じた。
終始感極まっていて、気を緩めると泣きそうになったほど。

山下の纏ってる雰囲気や空気感が好き。
だから、その雰囲気で空気でいっぱいになった会場は大好き。山下に包まれてる感覚がしてたまらなく好き。
「ごめんね、ごめんね」って謝る時の声のトーンも言い方も好きだし、
時折見せる満足気な顔や得意気な顔も好き。
走り方は小さい頃から変わらないダサさで愛しい(笑)
「まじめに歌います」と言ってから、ぱりぱら(おふざけソング)歌うんだけど、その前に「えー」と言うヲタクの声が聞こえたぴーちゃんの顔が一瞬不愉快な表情してて変わってねぇなwと思った。すぐに顔に出るwそういうとこも好き。本来アイドルとしてダメだけど(笑)
投げキスしたり甘いセリフ言った後に少し横向いて "何やってんだろ(笑)" みたいに照れ笑いしてて可愛い。
『悩みの森の真ん中で』を歌い終わった後に「ありがとう」と言う山下がほんと好き。優しく目を細めながら全体を見回して囁くように言うの。
一日目アンコールの声が止まなくて「ごめんね、言われても出来ないんだ」と心苦しそうに言う姿がここ数年の山下らしさが出てた…アンコールの代わりに歩き回って挨拶やら声掛けをする姿も愛おしいね。
不器用なのに踊りながら一生懸命腕捲りやボタン外す姿だって愛しい。
‥‥可愛い可愛いってほんの少し親のような気持ちで見てしまってる自分に誰だよwって突っ込みたくなるけれど、愛しくて仕方ないんだ。

十何年見てきてると小さな成長は見つけても著しい変化は近年感じない。
だけど、その普遍さが逆に安心感に繋がる。
それでも不安だし心配だし…ってやっぱり思う。
これからずっと一人なんだね…どうするのかなぁどうなって行くのかなぁ…いつまでこのスタイルを続けられる?どんな風になって行くんだろう?
お節介だけど未来を憂いてしまう。そう思うのは相手に失礼なことだともわかっている。ファン(ヲタク)からの同情じみたものなんて要らないだろう。
それにね、現に弱々しい姿を見せた去年より確実に力強くなってた。
去年ツアーの初日に入って、この人のこんな不安な顔見たことがないと衝撃を受け心配になったことを今でも覚えています。彼の涙目を見たのもその時が初めてでした。
けれど今回そんな彼は消えていた。
自信を持って堂々と歌い踊り上げていました。
前より淋しい人気になってしまっているけれど*4必ず成長して帰って来てくれる。
ううん、成長と言うより進化して再び現れる。
だから、これからも出会う人を魅了する存在であって欲しいです。


今回のコンサートはMC下手だからなのか(笑)前回よりも一段と喋る時間が削られていて、2時間半以上ノンストップで歌い踊り続ける。
ホールの時よりも長かった。
もちろんファンサはほぼない。完全に魅せるタイプ。
だから、どの席でもどの角度でも楽しめると思う。
本人も言ってたけど「エンターテイメント」の方に分けられると感じた。
ホールに入った時これはエンターテイメントだなと思ったのだけど、アリーナクラスでも上手く魅せれてた…!
山下のしたかったことって、こういうことだったのかなと気付きました。*5


今回のコンサートはホールもアリーナも両方とも最初から最後までとても心地良く見ることが出来た。
出来るならもっと身を委ねたかったし、もっと酔いたかったし(笑)、もっと味わいたい!そう思ったくらい。
そんな中、ふと『この人の笑顔を見るためにコンサートに来てるのかもしれない』と思った。
アイドルを好きになったからには歌い踊る姿を見たいと常に思っているけれど、笑顔が見られた瞬間、心があたたかく そして軽くなる。とっても嬉しくなる。
またこの笑顔を見たいと思う。
笑顔に会いたいと思う。
タレントを笑顔にする(ために何かこちらから仕掛ける)とかそういうことじゃなくて、自然と笑みが溢れたら(その瞬間を目撃できたら)嬉しい。
よかった と安心する。
出来るだけ楽しい時間を共有したいと思っていて、笑顔を発見したら本人も喜んでるのかなと思えるから。



愛されてる姿を見ることが出来てほっとしました。
あと名古屋と代々木、無事に終わりますように。

今の彼を応援してると胸を張って言えないのが申し訳ないというか何とも言えない気持ちになるのだけど*6
何年経っても「大好き」そう思う人はこの先彼しか居ないんだろう。














「ずっと着いてきて下さい」
こんなの定型文だし本人は何も思わず決まり文句のように言ってるんだろうけれど、その言葉は胸にずっしりと来る‥‥何年応援してきたんだろうとふと今までの日々を思い返してしまうね…


*1:そうMCで本人が言ってた。

*2:正直に書くと、アイドルを続けてくれていることが嬉しいと思った。山下がアイドルという職を捨てる訳ないのにね。でも、たくさんの試練や問題を乗り越え不利な状況を打破し全てを背負って『アイドル山下智久』を続けてくれていることが本当に本当に嬉しかったんだ。辞めないでくれて、ありがとう。

*3:本人自身、昔は全然してなかったね(笑)

*4:哀しいかな、認めざるを得ない

*5:なんでだろう…とずっと悩んでいたし、わかりたくてもわからなくて悲しかったのだけど、やっと理解できた気がする

*6:山下本人からすればどうでもいいこと。だから申し訳ないなんて自意識過剰。